代表者からの御礼

御礼のご挨拶

「よしだあおいちゃんを救う会」は目的を達成し活動終了いたします。

福島県平田村在住の吉田葵彩(よしだあおい)ちゃんが、命を繋ぐ渡航心臓移植実現のため、平成24年11月7日に支援団体「よしだあおいちゃんを救う会」を結成し、平田村から福島県そして全国の皆様にご支援をお願いしてきました。
募金活動においては、多くの方々のアドバイスやご支援を頂き、平田村、石川地方、福島県、全国へと私たちの想像をはるかに超える善意の輪が広がり、活動開始から約1ヶ月という短期間で当初の募金目標額を達成することができました。当時、福島県はじめ東日本は3.11大震災・原発事故の被災地であり、復興・事故の収束には困難な状況が続いていることから募金のお願いには大変気遣うところでした。しかし、避難生活を強いられている被災者の皆様に率先して募金支援していただき、みんなで助け合おうという強い絆を感じながら募金活動を進めることができました。ご支援頂いた皆様に教えられることも多く、有り難い思いと感謝・感動の思いを強くする募金活動でありました。
温かいご支援により葵彩ちゃんは平成25年1月に渡米して、米国コロンビア大学病院に入院、平成25年5月21日に心臓移植手術が実現し、順調に回復し平成25年11月19日に無事帰国することができました。葵彩ちゃんが成田空港に降り立ち元気な笑顔と活発な行動には驚きのなかでの大きな喜び、感動でありました。帰国後は東京大学病院に検査入院され平成25年11月29日に退院し、ふるさと平田村の自宅に帰ることができました。
渡米してコロンビア大学病院に入院後、葵彩ちゃんの安全な病態維持管理には高度な集中医療体制での入院待機が必要と判断され、更に想定をかなり超えた待機期間等から医療費が大幅に増額になりました。このような状況のなかで、コロンビア大学病院では、3.11被災地福島県の被災者の善意に対する支援として医療費を3割減額する特別な措置を決定頂きました。しかしそれでも募金による支援資金が不足する事態になりました。
当初の目標額を大幅に超える募金支援を頂き、感謝して募金活動終了のご報告をしたところであり、募金活動の再開には大変苦しく不安な思いでしたが、平成25年10月16日から募金活動を再開させて頂きました。この時も多くの皆様から温かい励ましとご支援を頂き、不安であった再募金の目標額も平成25年11月15日に達成することができました。改めて平田村・福島県そして日本人の強い助け合いの心の素晴らしさを痛感し、重ね重ねのご支援に心苦しくも深く感謝してきました。
平田村は福島県阿武隈山系の農山村です。人口の少ない地方での莫大な募金目標の活動を進めるのには、村民総ぐるみ・全村一丸の姿勢を広く県内・全国に示していくことが大事であろうとの思いから、村民の皆様には多くの活動・ご支援をお願いして参りました。村内の主要となる19団体のご支援を頂き、全世帯・全村民の支援体制、正に村民総ぐるみ・全村一丸のご支援を頂きました。このことが福島県内全域から全国への強い発信力となり素晴らしい善意の広がりのなかで多額の募金実績になったものと思います。誇りに思える村民団結でありました。

葵彩ちゃんは、全国の多くの方々から言葉では言い尽くせないほどの善意のご支援に救われ命の繋ぎを実現させて頂き、未来への希望を得ることができました。そこには多くの幸運も重なっています。発症後の迅速適切な医療処置、日本初となる治験による小児用補助人工心臓の装着、渡航移植での受け入れ病院体制、適応するドナーの出現、募金活動・再募金活動への大きなご支援、東大病院・コロンビア大学病院での担当医療チームの綿密な病態安定管理と高度移植医療、日本・米国での多くのボランティア支援、など命を繋ぐ素晴らしい連携がありました。
 そして、葵彩ちゃん自身も頑張りました。発症後の治療課題をひとつひとつ克服して乗り越えてきました。また、小さな子供の治療を理解させながら献身的に厳しくも優しくサポートしてきましたご両親、ご家族の皆さんも大変な不安とご苦労の中で頑張られました。

 無事に帰国し、自宅に帰られてから1年2カ月が経過しました。毎月通院治療を続けながらも、安定した日常生活のなかで元気に過ごされています。無邪気で元気な姿、そして健やかに成長することがご支援を頂きました皆様へのお礼・恩返しであると思っています。また、同じような難病で苦しむ方々への希望にもなると思います。
ここで、改めましてドナーとなられた方のご冥福を心からお祈りし、深い悲しみの中臓器提供のご決断を頂きましたドナーのご家族様に心からのお悔やみと感謝を申し上げます。

 このような経過を踏まえ、「よしだあおいちゃんを救う会」の目的を達成できましたので、平成27年2月末日をもちまして、当会活動を終了させていただく事になりましたのでご報告させていただきます。
 活動を終えるにあたり、皆様から頂きました尊い募金会計の収支については、平成26年12月から内部監査役員による会計監査と外部会計事務所による会計監査を済ませ当ホームページの関連ページに詳しく精算報告させて頂きます。
また、収支残額の余剰金(2,919,184円)につきましては、規約及び運営委員会の決議に基づき渡航移植支援団体に寄付させて頂き、同じように渡航移植が必要な方への支援活動に活用して頂きたいと思います。
 これまで本会活動にご支援・ご指導頂きました全ての皆様に心よりお礼と感謝を申し上げ、新たな人生を歩み始めた葵彩ちゃんの健やかな成長を祈念しながら、活動終了のご報告と御礼のご挨拶にさせていただきます。

平成27年3月10日
よしだあおいちゃんを救う会
代表  久保木 徳男